【書評】バナナの魅力を100文字で伝えてください

タイトル：バナナの魅力を100文字で伝えてください
著者：柿内尚文

1比較法　ダメなものを伝えることで、いいものが引き立つ
比較→魅力や価値は比較することで明確になります。違いが見える化し、魅力が浮き彫りになる。

2信頼感　正直に話す→信頼感が生まれる→信頼感がある人の言葉はするっする入ってくる

　人は伝えてもらわないとわからない
　伝え方がうまくなるためには「自分の性格を切り離して伝える」
　言わなくてもわかってくれるという考え方は捨てる

3ザイアンスの法則　接触頻度を高める
　→伝えたい、わかってもらいたいなら頻度を高めることと、伝え方を工夫し質を上げることが大切

まず構造増を知ることで、全体像や本質が理解できる
①伝わる構造の理解（7階建て）
②伝わる構造の習得
③実践

読む人の頭の中を想像すること

1階ゴール設定
2階納得感（理解する、腑に落ちる）
3階相手ベース
4階見える化　相手の頭の中にイメージが浮かぶこと　（視覚味覚嗅覚触覚聴覚）
5階聞く力　返報性の原理
6階親近感　親近感を沸かせるコツ（共通点を見つける、相手に興味を示す、自分のダメをさらけ出す、笑顔）
7階信頼感　「誠実さ、素直さ」「スキル・能力」「結果・成果」「意義・価値・同期」「接触頻度」「モラル」「関心」

〇伝え方のフリとオチ「振れ幅を大きくして、より価値の見える化をする」
フリとオチの間に為害性、驚き、新奇性、憧れがあると、人は興味関心を持つ。

作り方は2種類　引き算で作る方法、足し算で作る方法
引き算でのフリは、現状（アフター）に対して、大きなギャップがあるビフォーをフリにします。

足し算でのフリは
「鹿児島産のおいしいウナギ」に対して、「創業以来50年継ぎ足してきた秘伝のたれを使用、炭焼き職人が作った備長炭で焼いた」を
追加するようなこと。

「伝える」はこの2つに分かれる
①ファクト（事象・事実）を伝える②メンタル（感情）を伝える。
伝えるときは、ファクトとメンタルを分けて考え、伝える。

ファクトとメンタルの法則
「論理（データ）」×「感情」
「機能的メリット」×「共感」
「機能を伝える」×「気分を伝える」

例）人間は1日に6万回、何かを考えているという説がある。
寝ている時間を除くと、ざっくり1秒に1階は試行していることになります（すごい！）

脳内チューニング
コミュニケーションの不一致を改善する
　→お互いの脳の中にあるゴールとイメージを共有する作業のこと
　①相手とのゴールを共有する
　②「質問」でチューニングする
　③お互いの頭の中を見えるかさせながら進めていく
お互いがなぜそう思うのか理由を知ることができる。

言いかえは「伝える価値を変換する」「伝える価値をずらす」ときに使う。
なかなか相手が納得しないときや、そのままストレートにつたえるときつく聞こえてしまうときに力を発揮する。
言い換えをすべき言葉は「極端語」

失敗→「課題発見」
できない部下のマネジメントは「成果」→「長期投資」と言い換える。

たとえるは伝わる技術のホームラン王
「〇〇界のユニクロ」
「〇〇界のスターバックス」
相手一人に対して例えるならその人がわかりやすい題材を選び
複数の相手につたえるシーンでは、好みが分かれるたとえではなく「誰にでも共通して理解しやすいもの」に例える
おおげさなたとえは逆効果

名前をつけるとスペシャルなものに
なぜ名前を付ける必要があるか
→より認識できるようになるため　名前を付けることで愛着がわく
「沖縄旅行」→「沖縄地グルメ旅行」

見える化ネーミング
「名もなき家事」
「缶入り煎茶」→「おーいお茶」に変更したことで売り上げが6倍に増えた。
ネーミングの法則
・伝えたい相手の「自分ゴト」になるように
・「新しい発見、気づき」と「共感」を入れる
・「キーワード」を入れる
・意味が分かりやすくつたわりやすい
・テンポ＆リズムがいい
・コンパクト
・すこしベタ
・流行りの言葉などと掛け合わせる
・魅力をまとめてみる
・たとえる
・頭文字などをつかって造語にする（GAFAのように）

間には相手が覚える、考える、理解する時間を作る役割があります。

数字を使う
あなたは1000人の中から選ばれました。
今日一日を一生懸命生きる　今日24時間を一生懸命生きる。

「、」は伝わる強度を上げる
「春よ、来い」「春よ来い」

体言止め　
「仕事のミスが多い人がやっている5大悪習慣」
「仕事のミスが多い人はこの5つの悪習慣をやっている」

外部力
電車　イスに立つ子供へ向かって「隣のおじさんが怒るから降りなさい」
本業界は「帯の推薦」
「コンクールで金賞を受賞した、すごくおいしいお酒です」

「相手メリット」でイエスを引き出す。
相手のことを考えるだけでなく、もう一歩踏み込んで、相手が「得した！よかった！うれしい！」と
思えるように伝えることが「相手メリット」
「相手への興味、関心」「相手のことを本気で考えること」

自分の頭に浮かんだ言葉をそのまま伝えない
相手の頭の中の状態を想像する。その状態にとってメリット　デメリットは何かを考える。

人の興味・関心が高まる3要素、それが「自分グッド」「あなたグッド」「社会グッド」
三方よし

伝わる文脈を作る　同じ言葉なのに、伝えたい意味は全く逆　
文脈を読むことが苦手な人がすること「単語拾い」　ある単語だけに反応してしまい助詞や接続詞をスルーしてしまう。
1目的、ゴール　2前文脈　3後文脈

親のゴールは子供が事故にあわないように注意をして横断ほどを宇渡れるようになること
最近、この道路で事故があって車に引かれた人がいる
もしあなたが車にひかれたら、ママは悲しくてしょうがないからね。

〇結論ファースト、結論ラスト
説明がうまい人は、結論から話す。
論点の確認→結論→理由

結論をラストにするのは、厳しいことを伝えるとき。お客さんに商品やサービスを伝えるとき
相手が原因や背景などをわからない段階で、いきなり結論を伝えることにリスクがある。

〇みんなの中にある「本能」を言葉にする
本能の言語化　インサイト→「顕在化していない本能」
本能を見つけるひとつの方法が「セルフ問答」
バターと食パンは最高の組み合わせ
　→なぜバターは相性がいいのか（ＷＨＹ）
　　味の深み、香り、舌触り
　　バターを組み合わせないでも最初からそのおいしさを実現できている食パンがあればいいのではないか？
　　食パンそのものの魅力も上がるし、バターをつける手間も省ける
　　　→どうすればそれが実現するか？（ＷＨＹ）
　　　
　　　
〇考える技術
・掛け合わせ法/数珠繋ぎ連想法/ずらす法/脱2択/まとめる法/あったらいいな/360度分解法/ポジティブ価値化/すごろく法/正体探し

深堀していく伝え方
広げていく伝え方
ストーリーを使って伝える方法
見た目で伝える方法

〇伝え上手な人はムダな努力をしない
そもそも人は、人のことがわからない
コミュニケーションスキルが高い人は、「自分の脳と相手の脳が見ている
世界が違うということをしっかりと認識している人」
まずはあきらめることが大事

〇すぐ否定する人への対応策
→好みや思い込みをベースにした部分的な否定
話を広いところに持っていけばいい。

スムーズに話題を変えるコツは、ゴールの確認をすること。

相手に対し、こちらも感情的に対応したり、逆にビクビクした態度をとらないこと
おすすめしたいのは研究者視点
相手を研究対象としてとらえる。
人はなぜすぐ怒るのかを研究している脳科学者になる。